マリッジリングの製作
輝かしい匠の技と最新技術との出会い
合金
マリッジリング作りの物語の始まりは、合金の鋳造です。
acredo の製造部門は、最上の原則にもとづいて仕事をしています。自社で 30 種類以上の貴
金属の合金化や溶融を行っているのもそのためです。
鋳物工場の光景は圧巻。そこでは、それぞれの合金を構成する個々の成分が、高熱によって
溶かされます。当社の鋳造技術者は、情熱的なだけでなく革新的でもあります。
acredoでは、ゴールドからパラジウム、プラチナまで幅広い合金を取り扱っています。最新のところでは、貴重なプラチナゴールドもご提供できるようになりました。
ゴールドにかんしては、当社ではイエロー、ホワイト、グレー、ローズ、レッド、グリーン
の合金を製造しています。また、これらのいくつかは特許を取得しています。



合金からリングブランクへ
非常に熱い液体になった金属から、まずインゴットバーが鋳造されます。
バーの厚みはその後、圧延を繰り返すことで薄くなります。これによって素材は圧縮され、後にマリッジリングにするための準備完了です。
最終的な厚さに達したら、勢いよくリングブランクが打ち抜かれます。これがマリッジリング制作の最高の方法です。完全なリングを打ち抜くことで、後からはんだ付けをする必要が
なくなります。
その後も、手作業による加工と機械加工が交互に続いていきます。
特殊な硬化プロセスにより、私たちは並外れた硬度のリングレールを実現しています。これはビッカース(HV)で測定・表示されます。


“お客様の個性と創造性が、工房で日々、新たなものへの刺激をくれるのです。お客様がジュエリーを身に着けたときに、製品への愛情を感じ取っていただけると確信しています。“

リングの姿へ
次の工程では、リングブランクそれぞれのプロファイル形状とリングサイズが決まります。
旋削加工は手動で行うことも、超近代的な CNC マシンで行うこともできます。お客様の構成データが、貴金属の加工工程を制御します。これにより、リングの形状、幅、高さが得られます。その過程で出たリングチップはリサイクルされます。
各工程の後、リングは専門家の厳しい目で非常に正確にチェックされます。
例えば、デザインに溝が含まれている場合は、ダイヤモンドの工具を使用してリングにフラ
イス加工します。それには最高の精度と集中力が求められます。

ダイヤのセッティング
ダイヤモンドをセッティングする際、私たちのジュエリーセッターには、安定した手つきと
大きな共感力が求められます。
acredo では、様々な種類のセッティングや石からお選びいただけます。ブリリアント、プ
リンセス、バゲット、ハートのダイヤモンド―どれもしっかりとセットされることだけでな
く、リングベースとの完璧な調和も必要です。
磨かれたダイヤは、リングベースにあらかじめ穴を開けた凹部に挿入されます。素材はぐるりと密着します。
カットセッティングでは、貴金属を加工したり、切り出したりした 4 つの爪でダイヤを留めます。このタイプのセッティングは長方形に見せる効果があり、一粒石とともにダイヤモンド
のリースにも適しています。
また、ダイヤモンドリース用のセッティング方法の中でも非常に人気の高いタイプとして、
チャネルセッティングがあります。このタイプでは、石は大抵あらかじめ削り出された溝の
中に、隣り合わせに隙間なくセットされます。上下でのみ留められるので、浮いているよう
な印象になります。

光沢?マット?
研磨することで、リングは素晴らしい輝きを手に入れます。この作業には、非常に並外れて
繊細な感覚が必要とされます。
訓練を受けた研磨職人の熟練の目は、どんな機械よりもはるかに優秀。それゆえ、研磨はすべて完全に手作業となります。
研磨する際には、つや消し面など既存の表面を考慮する必要があります。
表面の質感は、デザインの要素大。
クラシックなリングは表面が磨かれていて、光沢があります。控えめな見た目でよりデザイ
ン性の高い表面は、砂によるマット加工、または縦目マット加工で作ることができます。
面取りマット、アイスマット、ハンマー加工を施すことで、並外れた構造の表面や、より丈
夫な構造の表面を思いのままに作ることができます。

あなただけの刻印
刻印のおかげで、どのジュエリーも世界にひとつだけのものに。最新のレーザー技術を駆使して、acredo では名前と日付の入った定番のバージョンから自由なスケッチまで、あらゆる可能性が開かれています。
あなたの刻印のアイデアを実現するスペシャリストが、私たちのところにはいます。リング
が工房で制作されたあと、お客様のデザインを現実のものにするのが彼らです。
どんな刻印も、精確さの要求される作業。レーザーによる作業を始める前に、リングは正確に配置される必要があります。これには集中力と繊細な感覚が欠かせません。

品質検査
一粒一粒の石が当社の専門家によって入庫検査を受けるように、製造の最終段階では、完成
したジュエリーの最終的な品質検査が行われます。
高さ、幅、バランス、プロファイル、表面、石留め、刻印など、あらゆる細部が顕微鏡でくわしく吟味されます。
お客様のジュエリーは、その制作過程で、資格を持った多くの人の手から手へと渡ります。
愛情とノウハウ、そして大きな情熱をもって、ドイツのプフォルツハイムにある egf 工房で
あなたのジュエリーが作られているのです。
